ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」(シェルヘン) [クラシック音楽]
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」
マグダ・ラースロ(ソプラノ) リュシエンヌ・デヴァリエ(アルト)
ペトル・ムンテアヌ(テノール) ラファエル・アリエ(バス)
ルガーノ放送合唱団(スイス・イタリア語放送合唱団)
ルガーノ放送管弦楽団(スイス・イタリア語放送管弦楽団)
指揮:ヘルマン・シェルヘン
1965年4月5日ライヴ
年末「第九」第4弾。
あの有名な全集の中の1曲。
全集の中では8番と並ぶ「キレ振り」ですが、
8番はそれなりに名演(だと思う)なのに9番は決して(と言うか絶対)
そうは言い切れない「キワモノ」演奏となっております。
何はともあれ終楽章。
出だし、おそらく史上最速でないですか。
オケが崩壊寸前、と言うか完全に崩壊してしまっているし。
これを「感情の爆発」とか「嘘偽りのない自己の表出」とかで
片付けてしまっていいものかどうか甚だ疑問だけれども
そのエネルギーはやっぱり凄いと言わざるを得ないですね。
テンポは1楽章からかなり速いです。
最近では珍しくなくなったこのテンポも(60分を切ろうかという演奏もあるらしい!!)
1965年当時ではかなり珍しかったはずで、聴衆も度肝を抜かれたのでは。
このテンポのおかげでスケルツオはなかなか生き生きしていていいけれども
1楽章の出の幻想的な雰囲気は皆無で3楽章のアダージョも全く感極まらない。
それでも響き自体は全体的に透明感溢れていて
アンサンブルが乱れてもシェルヘンの唸り声が聞こえても
それほど濁った汚い音にならないのはなにより。
おかげで意外や意外、所々美しく響く箇所もあることだし。
まぁこの年末に嫌なことはふっ飛ばしてしまおー、と
ストレス発散、気分転換に聴くにはいいけれども、
ベートーヴェンを聴く、「第九」を聴いて感動する、
と言う向きには全く不向きな演奏であることには違いないですね(笑)。
でも最近のなんとも無機質でつまらない演奏よりは
ずっと聴き応えあると思いますよ。
- アーティスト: ルガノ放送交響楽団, ルガノ放送合唱団, ラースロ(マグタ), ラバリエ(リュシエンヌ), アリエ(ラファエル), ムンテアーヌ(ペトル), シェルヘン(ヘルマン), ベートーヴェン
- 出版社/メーカー: プラッツ
- 発売日: 1996/10/19
- メディア: CD










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